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不動産価格の将来を予測するには町の歴史をひも解けばよい

2011.10.14

不動産価格の将来を予測するのが不可能かといえば、そんなことはない。不動産の未来を考えるとき、統計のように間違えることもなく、しかもちゃんと事実が誰にでも確認できる方法がある。それは、日本と、東京と、そこにある街の歴史をひも解けばよいのである。街の盛衰は、産業史や都市化の歴史の歯車と密接に関係しているからだ。いま、東京でもっとも人気があり資産価値が高い六本木や広尾などは、もともと江戸時代には、侍という当時の支配階級が暮らした地域なので、環境が優れているのは当然なのだ。逆に浅草が廃れているのは、当時のブルーカラーが主に住むエリアであり、そこからの脱却に失敗してしまったためだ。ただ、江戸時代は江戸城周辺の城内と浅草近辺以外はほとんどが農地で、住宅街というものは存在しなかった。本格的な住宅街が誕生するのは明治維新以降である。それが、上流階級の暮らす住宅街と、工場労働者などが暮らす住宅街に分化していった。その経緯を丹念に追っていけば、街の格というものは自然に見えてくる。ただ、こうして完成した土地の格が、今後も延々と続くとは限らない。

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