街を歩けば、銀行の前に「住宅ローン相談会」の幟がはためく。テレビではCMに若いアイドルが登場し、新聞の朝刊にも住宅ローンのチラシが折り込まれる。ある不動産業者はいう。「銀行はいま住宅ローンに積極的です。それは肌で感じます。だって、銀行の方が営業にこられますから。大手の各行がいらっしゃいます。『うちを使ってください、金利を優遇しますから』って。『うちは通常の変動金利から〇・五パーセント優遇します』とか、『〇・八パーセント優遇します』とか、なんだか金利の下げあいみたいなことになっていますよ。
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それから頭金ですね。以前でしたら、銀行は『頭金が二割』というのが融資の条件だったんですが、いまは『頭金はゼロでもいい、そのうえ、登記などにかかる諸費用分も融資します』とか、そういうのもあります」。まさに戦国時代。銀行にとっていま、個人の住宅ローンが主戦場となっている。その背景には、企業の資金調達が、間接金融(銀行から資金を借りる)から、直接金融(企業自身が市場で株などを売って資金を集める)ヘシフトすることによって、銀行にとって優良な貸し出し先がなくなってきたという事情がある。
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