低い値上り率も四十七年十月ごろまでで、同年の暮以降、急速に大きくなっている。四十八年に入ってからの上昇は、異常と思えるほど急ピッチであった。標準建築費指数でみると、四十八年の年初からは毎月二%前後上昇し、とくに物不足、買占めなどパニック的状態になった十一月から四十九年一月までの二カ月の指数上昇は、二四ポイントという驚くべき値上りである。ピークの四十九年九月には一九九と、ほぼ二倍になった。この大幅な値上りも五十年代に入るとともに不況の影響、五十二〜五十三年にかけては円高による建設物価の上昇率の鈍化から鎮静化してくる。
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しかし、五十三年度に入るとじりじりと上げ始めた。建築資材の鉄鋼、木材、また骨材関係も過積み制限などから値上りし建築費は上昇に転じた。五十三年一年間でほぼ一〇%上昇した。五十四年に入ると、原油価格の値上げ、円安傾向から再び騰勢を強める。加えて、六月にさらに原油価格が引き上げられ、インフレムードが出てきたことから、この傾向に拍車がかかった。五十四年が八・〇%、五十五年には一〇・七%の大幅な値上りとなった。マンションの価格が同時期、建築費の上昇で大幅に値上りしたのはこのためである。しかし、この値上りも五十六年はじめまででそれ以降は、鉄鋼、木材など資材価格が横ばい状況になり、また、一部には値下りしたことで全体としても横ばい状態となった。五十七年に入っても不況の長期化で鉄鋼の値上げがあったにもかかわらず、この傾向が続いている。
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